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悲劇を通り越しているような・・・

毎日暑い日が続きますね。
世間はサミットが話題ですが、我が家はもう夏休みの準備です。


ギリシャ悲劇を見ることになったのですが、昔かじった話と言えば、「アガメムノン」とか「オイディプス王」くらいで、その記憶も殆どかなたに飛んでいる・・・・


そこで、学生時代の教科書を本棚の奥から引っ張り出してざっとあらすじを見てみることにしました。


ありました。ちょこっとだけ・・・多分昔も読み飛ばしていたんでしょう。
全く記憶に残っていません。


ついでにネットで検索してみると、もう少し詳しく分かりました。
悲劇って言うよりもう何だかむごくて悲惨な感じ・・・・
古代ギリシャの人ってこんな話を楽しんでいたのかと思うと結構残忍な気がします。


え、何の話ですかって・・・?
エウリピデスの「バッカスの巫女」です。


ディオニュソス神(バッカス)の怒りを買ったテーバイの王ペンテウスが、母親のアガウエに惨殺されるというお話です。


これだけ読んでも分かりませんよね・・・・
アガウエはディオニュソス神の信者でキタイロン山の山奥で他の信者と一緒に神懸りの儀式をしています。
一種のトランス状態でしょうか。破壊と恵みです。


自国のディオニュソス信仰を排除したいと思っているペンテウスは、ディオニュソスの力(魔法)に惑わされてキタイロン山までディオニュソスに付いて行きます。
そこでトランス状態にあった母親は神に捧げる生贄のライオンに見えた息子を素手で八つ裂きにしてしまうんです。


獲物を獲た喜びに信者達は熱狂して城に戻って来ます。
アガウエは息子の首を杖に刺して誇らしげに帰って来るんです。


そこで初めてカドモス王(アガウエの父親)にお前は何をしたのかと問われて我に返るのです。


ディオニュソスは自分を侮辱した者を罰することは正しい、呪われた血筋は去るようにと言います。


ディオニュソスにとっては誉れ高いカドモス王の血筋も呪われていることになっているようです。



母親が息子を殺すシーンは劇には出てきませんが、コロスが説明する様子は実に生々しく惨たらしいです。
まるで現代のバラバラ殺人事件のようです。
それを素手でやるから神懸り状態と言うのはとっても恐ろしい・・・・


ギリシャの人達はこんな劇に感動していたんでしょうか。
悲劇を通り越しているような気がします。


エウリピデスが描いたディオニュソスには善も悪もなくて、愛も哀憐もないような気がします。こんな神様不条理だわ・・・


救いが無いようでは悲劇では収まらない。
そういう意味では、劇も現実世界と変わらないですね・・・(秋葉原事件みたいです)

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